19世紀の中国、清朝は欧米から「眠れる獅子」と言われてその潜在能力を恐れられていたという話がありますが、今はテクノロジー大国として勢いづく中国を誰も「眠れる」とは表現できないでしょう。中国企業のテクノロジー開発と実用化の早さには、驚かされるばかりです。
中国政府は2025年までにロボティクス、電動自動車、コンピューターチップ等の分野でグローバルレベルの生産国となることを目指し“Made in Chine 2025”を掲げています。2018年欧州連合が発表したレポートによると、この発表に対してヨーロッパ諸国の多くが中国の成長に恐れを抱いていると伝えています。
また、2019年BrandZ™から発表された世界トップ100ブランドのうち中国企業を抜粋したランキングを見てみるとグローバルレベルでトップブランドに食い込んでいるのは、中国のテクノロジー企業が目立ちます。(詳細レポートはこちらから>BrandZ Top Global Brands)
このようなカルチャーのなかでトップ100ランキングに入る中国企業のなかには、IT分野の本業でなくても最新テクノロジーを活用して戦略を展開している企業が多くあります。
なかでも、現地の若い世代の間で話題になっているのはEC企業のジンドン / 京東商城(以下、JD.com)です。JD.comはアリババグループの天猫 (Tmall)に次いで二番手であるものの、各地に置いた拠点からの物流網を駆使して中国全土に即日・翌日配送を行うことで人気を集めているとのこと。あの広い中国大陸で、これはかなり凄いことですね。